子どもがチャイルドシートで吐いた・おしっこをしたとき|掃除のしかたと、洗う前に確かめること
車で出かけている途中に、後ろの席で子どもが吐いてしまった。チャイルドシートで、おしっこをもらしてしまった。とりあえず拭いたけれど、においが残っている。チャイルドシートは、どこまで外して洗ってよいのか分からない。
このページでは、チャイルドシートの嘔吐・おしっこの掃除について、車の中でまずやること、チャイルドシートの洗い方の確かめ方、洗ったあとの付け直し、下の車のシートまで染みたときのことを、順にまとめました。施工店・業者の方へのご案内は、記事の最後にあります。
この記事のポイント
- お子さまの具合が心配なときは、掃除より先に、医療機関に相談してください。
- 吐いたものは、使い捨ての手袋とマスクをつけて、こすらずに静かに拭き取ります。
- チャイルドシートの洗い方は、メーカーや機種によって違います。お使いの機種の取扱説明書で確かめてください。
- 洗ったあとは、よく乾かしてから、取扱説明書のとおりに付け直します。
- チャイルドシートの下の、車のシートまで染みていないかも確かめてください。
車の中で吐いた・もらしたとき、まずやること
運転中なら、あわてずに、安全な場所に車を止めてください。車を止めたら、掃除より先に、お子さまの様子を見ます。口の中に吐いたものが残っていないか、息が苦しそうでないかを確かめてください。厚生労働省は、子どもやお年寄りでは、吐いたものを誤って気道に詰まらせることがあるとしています(厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」Q1)。息が苦しそうなど、急を要するときは、ためらわずに119番に電話してください。
お子さまの具合が心配なときは、掃除より先に、かかりつけの医療機関に相談してください。休日や夜間の子どもの急な病気やけがは、こども医療でんわ相談(#8000)でも相談できます(受付の時間は都道府県によって違います。厚生労働省「子ども医療電話相談事業(♯8000)について」)。
片付けは、次の順に進めます。
- 窓を少し開けて、空気を入れ替える(風が強く吹き込まないように。道ばたでは、車道側のドアは開けない)。
- 使い捨ての手袋とマスクをつける(あれば、使い捨てのエプロンも)。
- 吐いたものは、ペーパータオルなどで、外側から内側に向けて、静かに拭き取る。
- 布にしみた水分は、使い捨てのペーパーや、捨ててもよい布を上から押し当てて吸い取る。こすると、汚れが布の奥に入り込みやすくなります。
- 拭き取ったペーパーや布、手袋、マスクは、ビニール袋に入れて、口を閉じる。
- 片付けが終わったら、窓やドアを開けて、十分に換気する。
- 最後に、石けんと流水で手を洗う。
おしっこのときも、手袋をつけて、4〜7と同じようにします。
車酔いで吐いたのか、感染症で吐いたのかは、その場では分かりません。厚生労働省は、ノロウイルスの患者の吐いたものを処理するときの注意として、使い捨てのガウン(エプロン)・マスク・手袋をつけること、ウイルスが飛び散らないように、ペーパータオルなどで静かに拭き取ること、拭き取ったあとの床は次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒してから水拭きすること、拭き取ったものはビニール袋に密閉して捨てること、処理のあとは十分に換気することをあげています(同じQ&AのQ20)。チャイルドシートや車のシートに次亜塩素酸ナトリウムを使えるかどうかは、下の「よくあるご質問」をご覧ください。拭き取る向きは、岡山市保健所の資料「子どもが嘔吐したら!どうする?」に合わせています。
チャイルドシートの嘔吐・おしっこの洗い方は、取扱説明書で確かめる
チャイルドシートのお手入れのしかたは、機種によって違います。コンビは、取扱説明書の「洗いかた」「お手入れのしかた」に沿ってお手入れするよう案内していて、取扱説明書が手元にない場合は、ホームページからダウンロードできるとしています(コンビ「本体や縫製品のお手入れのしかた」)。
次は、メーカーの案内や、特定の機種の取扱説明書の内容をまとめた例です。メーカーや機種によって洗い方は違うので、お使いの機種の取扱説明書で確かめてください。
- シートなどの布の部品:水かぬるま湯で、手洗いか、洗濯機の弱水流で洗う(洗濯機のときは洗濯ネットに入れる)。漂白剤や、蛍光剤・漂白剤の入った洗剤は使わない。軽く脱水して形を整え、陰干しにする。アイロン・乾燥機・ドライクリーニングは使わない(コンビ「クルムーヴスマート」シリーズの取扱説明書 54ページ)。
- 本体とベルト:固く絞った布で水拭きする。汚れがひどいときは、中性洗剤を水で薄めた液で汚れを落としてから水拭きし、日陰で乾かす(同じ取扱説明書)。
- ベルト(ハーネス)やパッド:40℃前後のお湯に中性洗剤を溶かし、スポンジを浸して軽く絞り、汚れた所を軽くこする。日陰で乾かす。シンナーなどの溶剤は使わない(アップリカ「クルリラ」の取扱説明書 63ページ)。
- しないこと・洗い方:洗濯機に入れると、パーツの破損や変形の原因になる。乾燥機に入れると、縮んだり壊れたりするおそれがある。漂白剤は、劣化や色あせの原因になる。本体やパーツに水を直接かけない。シート類は30℃以下の水で手洗いする。ベルトの掃除に中性洗剤は使わない。形を整えて陰干しし、よく乾かしてから取り付ける(カトージ「チャイルドシートが汚れたときの洗い方」)。
この3社の例では、ベルトは、固く絞った布や、軽く絞ったスポンジで拭くように書かれています(洗剤を使うかどうかは、メーカーによって違います)。取扱説明書に洗えると書かれていないベルトは、洗濯機に入れたり漂白剤を使ったりせず、拭くだけにしてください。ベルトの外し方と通し方も機種ごとに違うので、外す前に取扱説明書を見てください。
ノロウイルスが心配なときの消毒について、厚生労働省は、下洗いした布は85℃・1分間以上の熱水で洗濯するとよいこと、それができないときは次亜塩素酸ナトリウムなどでの消毒が有効なこと、すぐに洗えない布団などは、よく乾かしてスチームアイロンや布団乾燥機を使うとよいことを示しています(同じQ&AのQ21)。一方で、上の例のように、チャイルドシートの布の部品は、水かぬるま湯(コンビ)や30℃以下の水(カトージ)で洗い、漂白剤・アイロン・乾燥機は使わないよう書かれているものがあります。取扱説明書で、熱いお湯・漂白剤・アイロン・乾燥機を使わないよう書かれている場合は、ノロウイルスが心配なときでも使わないでください。部品の劣化などにつながるおそれがあります(カトージは、漂白剤は劣化や色あせの原因になるとしています)。迷うときは、メーカーの窓口に相談してください。
洗ったあとは、よく乾かして、取扱説明書のとおりに付け直す
洗ったあとは、よく乾かしてから取り付けます。JAF は、チャイルドシートを取り付けるときの基本として、次のことをあげています(JAF「チャイルドシート 取り付けのキホン」2024年4月1日)。
- 取扱説明書を用意する(手元になくても、ウェブ上で見たりダウンロードしたりできる)。
- 車の座席の座面と背もたれに、チャイルドシートをぴったり付けて置く。
- シートベルトを通す場所をよく確かめながら、座席に固定する。
- しっかりと体重をかけて、ぐらつきのないように、シートベルトを引っ張りながら締め付ける。
- 肩ベルト(ハーネス)は、大人の指が滑り込む程度を目安に締める。前向きで使うときは、子どもの肩より高い通し穴から肩ベルトが出るようにする。
- 助手席は、エアバッグが作動したときにお子さまを傷つけるおそれがあり、とても危険。
- 新生児から体重がおよそ10kgになるまでは、進行方向に対して後ろ向きに取り付ける。
同じページで JAF は、取り付けの誤りの半数以上が、チャイルドシート本体を固定するシートベルトの締め付け不足だとしています。ISOFIX(アイソフィックス)で固定する機種は取り付け方が違うので、取扱説明書に従ってください。
ベルトを外して洗ったときは、取扱説明書のとおりに通し直し、ねじれていないか、バックルが留まるかを確かめてください。付け方に自信がないときは、JAF が主催するチャイルドシートの取り付け点検(無料)を利用する方法もあります(開催の日と場所は、JAF のホームページで確かめてください)。
乾かしている間や、お店に預けている間も、チャイルドシートを付けずにお子さまを車に乗せないでください。道路交通法で、6歳未満の子どもを車に乗せるときは、チャイルドシート(またはジュニアシート)を使うことが義務づけられています(同じ JAF のページ)。
下の車のシートまで染みていないか
吐いたものやおしっこは、チャイルドシートのすき間から、下の車のシートに染みていることがあります。チャイルドシートを外したら、車のシートの表面と縫い目、足元のマットも見てください。
車のシートに染みたときも、まずは使い捨てのペーパーや、捨ててもよい布で押さえて吸い取ります。車のシートの中にはクッション材が入っていて、表面を拭くだけでは、中に残ったものが、あとでにおいとして戻ってくることがあります。車のシートの掃除のしかたと、においが残りやすい所は、車の嘔吐クリーニング|臭いが取れない原因と、掃除のしかた・料金にまとめています。

自分で洗うか、お店に頼むか
目安は次のとおりです。
- 自分で洗う:取扱説明書に洗い方が書かれていて、そのとおりに外して洗える。洗って乾かしたら、においが気にならない。
- お店に相談する:取扱説明書に洗い方が書かれていない所が汚れた。カバーやベルトの外し方・付け直し方に自信がない。洗ってもにおいが残る。下の車のシートまで染みた。
当店のチャイルドシート清掃
当店では、業務用の機材を使って、チャイルドシートを分解して洗い、乾かします。料金は 7,700円〜(税込)で、汚れの状態で変わります。作業の目安は約60〜180分で、乾かす時間は、晴れた日で約1時間、雨の日は乾燥室で約2時間です。作業の流れと写真は、チャイルドシート清掃のページにまとめています。


写真は当店での作業の一例です。汚れの種類や、汚れてからの時間によって落ち方は変わるため、すべての汚れやにおいを落とせるとは限りません。
車のシートまで染みたときは、汚れの広さと、染みた深さで作業が変わるため、お車を拝見してからお見積りします(店頭での現車確認とお見積りは無料です)。車のシートの嘔吐の清掃・消臭は、22,000円〜(税込)です。LINE で写真を送って、ご相談いただけます。
よくあるご質問
Q. 塩素系の漂白剤で消毒してもいいですか?
チャイルドシートの取扱説明書やメーカーの案内には、漂白剤を使わないよう書かれているものがあります(上のコンビの取扱説明書・カトージの案内の例)。そう書かれているときは、ノロウイルスが心配なときでも使わないでください。厚生労働省は、ノロウイルスの消毒に次亜塩素酸ナトリウム(家庭用の塩素系漂白剤でも代用できるとしています)を示していますが、金属をさびさせることがあるので、消毒のあとは薬剤を十分に拭き取るよう注意しています(同じQ&AのQ23)。お使いのチャイルドシートに使えるかは、取扱説明書かメーカーの窓口で確かめ、確かめられないときも使わないでください。使える場合は、製品の使用上の注意を守り、窓やドアを開けて、ほかの洗剤とまぜないでください。
Q. 洗濯機で洗えますか?
機種と部品によります。洗濯ネットに入れて洗濯機の弱水流で洗えると書かれた機種もあれば、中のクッション材(ウレタン)を取り外してから洗う部品もあります(コンビの取扱説明書の例)。一方で、カトージは、洗濯機に入れるとパーツの破損や変形の原因になるとしています。取扱説明書で確かめてください。
Q. 洗ったのに、においが残ります。
中のクッション材や、下の車のシート、足元のマットに残っていることがあります。どこに残っているかを確かめてから洗い直すか、お店にご相談ください。
Q. お店に頼むと、どのくらいで返ってきますか?
当店のチャイルドシート清掃は、作業が約60〜180分、乾かす時間が晴れた日で約1時間、雨の日は乾燥室で約2時間が目安です。ご予約の状況は、お電話か LINE でお問い合わせください。
ご相談は、お電話 096-223-5536(平日10:00〜19:00/土9:00〜19:00/日祝9:00〜17:00・不定休)、LINE、お問い合わせフォームからどうぞ。LINE では、汚れた所の写真を送ってご相談いただけます。店舗は熊本市東区八反田1丁目3-78 です。
目的別:次に読む記事
- お店でチャイルドシートを洗いたい方:チャイルドシート清掃(作業の流れ・料金)
- 車のシートの嘔吐のにおいが取れない方:車の嘔吐クリーニング|臭いが取れない原因と、掃除のしかた・料金
- 飲み物をこぼした方:車に飲み物をこぼしたら|シミと臭いを残さない対処と、プロの落とし方・料金
- 車内のにおいが気になる方:車の消臭・脱臭(本格消臭施工)
- 料金を知りたい方:車内クリーニングの料金・メニュー
- 熊本以外にお住まいの方:エコスタイル熊本は、車内の特殊クリーニングの全国ネットワーク Restore Core のマザーショップです。全国の Restore Core 加盟店一覧からお近くの店を探せます。お受けできる内容は店ごとに異なりますので、各店へ直接ご相談ください。
施工店・業者の方へ
中古車販売店・レンタカー事業者の方で、車内の作業をご相談の場合は、業販のご案内をご覧ください。
車内クリーニングの技術を身につけたい施工店の方に向けて、Restore Core では車内クリーニングセミナーを開いています。日程・対象・参加費は、リンク先のページでご確認ください。
