「カーコーティングで大損したくない」——そう感じる方ほど、見落としがちな核心があります。それは、コーティング剤の銘柄よりも、塗る前の研磨・下地処理で仕上がりと持ちが大きく変わるという事実です。
ところが、この「研磨の差」は外から見えにくく、料金表だけでは判断できません。本記事では、車磨き研磨にこだわり日本コーティング協会の活動にも携わってきたエコスタイル熊本が、研磨品質の見方と、施工店で後悔しないための見極め方を整理してご説明します。
仕上がりを左右するのは「塗る前の研磨」
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磨きキズが深く多いほど、左の画像のように塗装面が白くぼやけて見えます。逆に磨きキズが浅いほど、右の画像のように深い黒が引き立ちます。ポリッシャー・バフ・コンパウンドをすべて同じものにしても、研磨の理論と技術が伴わなければ仕上がりは変わってしまう——ここに、料金が同じでも結果が違ってくる理由があります。
注意したいのは、研磨で生じたごく細かなキズが、コンパウンドの油分やコーティングの被膜で一時的に目立ちにくくなることがある点です。施工直後はきれいに見えても、数か月後、日光や水銀灯の下でギラついて見えてくる場合があります。だからこそ、塗装面の油分をしっかり除去(脱脂)したうえで仕上がりを確認することが大切になります。
エコスタイル熊本の下地処理の進め方

当店では、太陽光に近い高輝度照明(通称デビルビーム)を用いて、塗装面のキズを細かくチェックしながら研磨を進めます。IPA(イソプロピルアルコール)でコンパウンドの油分を取り除き、目視できない小さなキズになるまで磨き込みます。最後に塗装面の油分を温水での手洗い洗車で丁寧に除去(脱脂)し、そのうえではじめてコーティング剤を塗り込みます。

下地処理で私たちが大切にしていること
研磨はやり方によって、塗装にキズを増やしてしまうこともある繊細な作業です。だからこそ、油分でキズが見えにくくなった状態のまま判断せず、脱脂して本来の塗装面を確認したうえで仕上げること。新車であっても、納車前の確認は欠かせないと考えています。
研磨技術を磨き続ける — 国内外での取り組み

田中和美/エコスタイル熊本
新しい研磨理論や道具を知識として吸収し、良いものはすぐにお客様へ反映できるよう、日々学びを重ねています。お客様の大切な財産であるお車を守るには、研磨技術の基準が欠かせないと考えています。
研磨技術は国内だけでなく、海外の同業の方々とも学び合ってきました。下の画像は2016年2月、台湾の会場でパネル中央部分を当店が研磨し、仕上がりを比較したもの。言葉は通じなくても、笑顔で評価をいただけたことは大きな励みになりました。


お客様に安心してお任せいただける技術を旗印に、お客様の満足度を最優先する同業の仲間も少しずつ増えています。


「研磨の差」を数値で確かめる — 測色計という考え方
2016年に公開したこの記事の公開直後、4月14日・16日に発生した熊本地震で当店も被災しました。国内外の同業の方々から多くのお見舞いとご支援をいただき、改めて心より感謝申し上げます。約2か月ほど営業できない日が続きました。それでも、こうした困難のなかでこそ「研磨の仕上がりを、目に見える客観的な形できちんとお伝えしたい」という思いを強くし、測色計を使った評価の実績を一歩ずつ積み上げてきました。

多くのお店では、研磨の仕上がりを目視で確認するのが一般的です。経験や自信があっても、その良し悪しを客観的にお伝えするのは難しいものでした。そこで当店では、塗膜のツヤを測色計(分光色差計)で「数値」としてとらえ、「なぜそう言えるのか」をお客様とご一緒に確認しながら進める考え方を取り入れています。
大切なのは「測り方の手順」ではありません。なぜツヤが測色できるのか/なぜ色による数値化が役立つのか/その根拠や、他の確認方法との違い・注意点を理解いただくことです。判断はお車の色や塗装の状態によって変わるため、画一的な物差しとしてではなく、対話の中で丁寧にご説明しています。
◆ 数値の扱いについて、私たちが大切にしていること
測色の数値はあくまで一つの手がかりです。測る位置・光・塗装の状態によって変わり、「数値が高い・低い=優劣」ではありません。狙いは数値の上げ下げではなく、塗装本来の状態へ近づけること。だからこそ、数値だけで結論づけるのではなく、なぜそう言えるのかを、お客様とご一緒に確認することを大切にしています。

こうした研磨評価の取り組みの積み重ねから、当店は研磨大会に審査員としてご招待いただいた実績もあり、2023年には第二回大会へも審査員として参加させていただきました。
料金だけで選ばないために — 後悔しない見極め方
カーコーティングの仕上がりと持ちは、コーティング剤を塗るまでの下地処理(研磨を含む)が大きな割合を占めます。逆に言えば、研磨をほとんど行わず洗車して塗るだけの施工と、時間をかけて研磨・脱脂を行う施工とでは、同じ「コーティング」という言葉でも中身が大きく異なります。料金は車種・施工内容・下地処理の有無によって幅があるため、金額だけでなく「何をしてくれるのか(内訳)」を確認し、複数のお店で比較することをおすすめします。
大損しないための3つのチェックポイント
● 作業内容(鉄粉・ピッチ除去、脱脂、研磨)を具体的に説明してくれるか
● 料金に下地処理・研磨が含まれているか、内訳が明確か
● 仕上がりを目視だけでなく、客観的な形でも確認しているか
「説明に納得できない」「内容が曖昧で不安」と感じたら、契約を急がず一度立ち止まることが、結果的に大損を防ぎます。コーティングについて施工店に直接聞きにくいときは、日本コーティング協会の無料相談窓口もご活用ください。当店でも、お見積りや疑問へのご相談を承っています。
よくあるご質問
測色計を用いた評価方式について
この評価方式は日本コーティング協会が、月間BSRに連載された、「研磨した塗面のツヤを測色する」(ケヰテック株式会社 金子代表投稿)の内容に基づき、金子代表立会いのもとご協力いただき、更に工夫を重ね出来上がった評価方式になります。
日本コーティング協会は、お客様にワンランク上のコーティング・サービスを提供するとともに、優れたコーティング技術の存在を一般に広く知らしめることで、お客様の満足度向上と業界のボトムアップを図ることが目的で活動しております、従いまして、興味がある方は、必ず当協会にお声をお掛けください。
評価方法のみを真似ることではなく、なぜ、ツヤが測色できるのか?、ツヤの色による数値化が必要なのか?、それの根拠、他の方法との比較や優劣、注意点など、を丁寧に説明して、話し合うことが出来ます。

記事読ませていただきました。
下関で信頼できるショップを教えていただけますか?
記事を読んで頂きありがとうございました。
現在のところ下関周辺でJCAに加盟しているお店はございませんので、
具体的にお勧めのショップをご紹介できかねます。
せっかくお問合せ頂いたのにお役に立てず申し訳ございませんでした。