車の中がガソリン臭い・灯油臭いとき|考えられる原因と、今すぐやること
車に乗ったら、ガソリンのようなにおいがする。灯油のポリタンクを運んだあとから、車の中が灯油臭い。においはすぐに消えるけれど、気になる。燃料のにおいは、原因によって、まずやることが違います。
このページでは、車内がガソリン臭い・灯油臭いときに、まず確かめることと、今すぐやること、こぼれた燃料を片付けるときの注意をまとめました。燃料が漏れていないか心配なときは、掃除より先に、販売店や整備工場の点検を受けてください。施工店・業者の方へのご案内は、記事の最後にあります。
この記事のポイント
- 燃料のにおいがしたら、たばこやライターなどの火気を近づけず、窓やドアを開けて風を通してください。
- においが続く・強くなる、車の下に燃料のようなにおいのする液体がたれた跡がある、というときは、燃料が漏れていないか点検が必要です。運転を控えて、販売店・整備工場・JAF に相談してください。
- ガソリンがこぼれたときは、量が少なくても車の中で拭き取らず、火気を遠ざけて車から離れ、販売店・整備工場・JAF に相談してください。灯油は、こすらずに吸い取ります。
- 携行缶や灯油のポリタンクを載せたあとのにおいは、中身がこぼれた・漏れたことも考えられます。こぼれた跡がないか確かめてください。
- こぼれた燃料は、表面を拭いても、床のカーペットの下やシートの中に残ることがあります。
車内がガソリン臭いとき、まず確かめること
においの原因は、外から見ただけでは決められません。次の表は、まずどこに相談するかの目安です。
| こんなとき | まずすること |
|---|---|
| においが続く・強くなる。走っているときや、エンジンをかけたときににおう。車の下に、燃料のようなにおいのする液体がたれた跡がある | 燃料が漏れていないか、点検が必要です。運転を控え、販売店・整備工場・JAF に相談する |
| 給油したあとからにおう | 給油口のふた(キャップ)がきちんと閉まっているか確かめる。閉まっていても、においが続くときは、販売店・整備工場に相談する |
| 携行缶や、草刈り機・発電機など、燃料の入った物を載せた(載せている) | 中身がこぼれていないか、ふたが閉まっているかを確かめる。燃料の入った物を、車の中に置いたままにしない。こぼれた跡があれば、下の「こぼれた跡があるとき」へ |
| 灯油のポリタンクを運んだ | 灯油がこぼれていないか確かめる。こぼれた跡があれば、下の「こぼれた跡があるとき」へ |
走っている途中で強いにおいがしたときは、安全な場所(路肩側)に止めてエンジンを切り、同乗の方といっしょに車から降りて、販売店・整備工場・JAF に相談してください。煙や火が見えるときは、すぐに119番に通報してください。燃料の漏れは、車両火災の原因の一つです(JAF「車両火災の原因は?」、国土交通省「車両火災事故」)。当店では、燃料の漏れを直すことはできません。燃料まわりの点検・修理は、販売店や整備工場にご相談ください。
ガソリンのにおいに注意がいる理由
消防庁は、ガソリンは灯油よりも引火点が低く、火災の危険性が高いとしています(消防庁「ガソリンの運搬・保管は金属容器」)。大阪府も、次のように注意を呼びかけています(大阪府「危険物の安全対策について」)。
- ガソリンの引火点は −40℃(灯油・軽油は +40℃)と低く、小さな火でも燃えやすい。
- ガソリンの蒸気は空気より重いため、くぼみにたまりやすく、離れた所の思わぬ火で引火することがある。
- ガソリンは静電気がたまりやすく、静電気で火がつく危険性が高い。
灯油も油断はできません。熊本市は、灯油は温められて液温が引火点以上になると、引火の危険性がガソリンとほぼ同じになること、布などにしみ込むと危険性が増すことを注意しています(熊本市「ご家庭での灯油の保管・取扱いの留意事項について」)。真夏の車の中は、55℃を超えることがあります(下の JAF のテスト)。
車の中でガソリンや灯油のにおいがこもっているときは、たばこやライターなどの火気を近づけず、ドアや窓を開けて風を通してください。
こぼれた跡があるとき(ガソリン・灯油)
車の中に燃料がこぼれた跡があるときは、ガソリンか灯油かで、やることが違います。
ガソリンのとき
ガソリンは、静電気や小さな火花でも引火するおそれがあります。量が少なくても、車の中で拭き取りなどの作業はしないでください。
- エンジンを止め、たばこ・ライターなどの火気を遠ざける。エンジンはかけ直さない。
- ドアを開けて風を通し、同乗の方といっしょに車から離れる。
- 販売店・整備工場・JAF に相談する。においが強い、量が多いなど、危ないと感じたときは、消防(119番)に連絡する。
灯油のとき
- エンジンを止め、たばこ・ライターなどの火気を遠ざける。片付けの間は、エンジンをかけ直さず、掃除機・ドライヤー・ヒーターなど、火花や熱の出る物を使わない。
- ドアや窓を開けて、風を通す。
- 手袋(ゴム手袋など)をつけ、乾いた布や新聞紙を上から押し当てて、こすらずに吸い取る。
- フロアマットなど、外せる物は車の外に出す。
- 吸い取った布や新聞紙は、ビニール袋に入れて口を閉じ、家や車の中には置かず、屋外の火の気のない所に置く。捨て方は、お住まいの自治体の決まりに従う。
灯油の場合でも、においが強い、量が多いなど、自分で片付けるのが危ないと感じたときは、作業をやめて車から離れ、消防(119番)に連絡してください。
ガソリン・灯油のどちらでも
燃料が手や服についたときは、ついた服を脱ぎ、肌を石けんとたっぷりの水で洗ってください。服は、洗ってから使います。においを吸って気分が悪くなったときは、作業をやめて新鮮な空気の場所で休み、医師の手当てを受けてください(ENEOS の「灯油」「レギュラーガソリン」の安全データシートの応急措置に合わせています)。
市販の灯油の中和剤は、当店ではおすすめしていません。使い方によっては、あとの作業が増えることがあります。灯油をこぼしたときの応急処置と、においが残りやすい場所は、車に灯油をこぼしたら|臭いが消えない理由と、応急処置・プロの対処にくわしくまとめています。
燃料を運ぶとき・車に置くときの注意
- ガソリンを灯油用のポリ容器に入れることは、消防法令で禁止されています。ガソリンは、基準に合った金属製の容器に入れます(大阪府「危険物の安全対策について」、消防庁「ガソリンの運搬・保管は金属容器」)。
- ガソリンの携行缶を、直射日光の当たる所や高温になる所に置くと、ガソリンや燃える蒸気が大量に噴き出すおそれがあります。日陰の風通しのよい所に置き、ふたを開ける前には、周りに火の気がないことを確かめてから、少しずつ空気を抜きます。直射日光などで携行缶が暖められているときは、ふたを開けることも、空気を抜くことも厳禁です。火の気や人のいない日陰の風通しのよい所に移し、ガソリンの温度が常温近くまで下がる6時間ほど置いてから、ゆっくり空気を抜きます(消防庁「ガソリン携行缶を安全に取り扱うための取り組み」2013年)。
- 外の気温が35℃の晴れた日に、窓を閉めた黒い車の中は、エンジンを止めて30分で約45℃になり、その後55℃を超えたという JAF のテスト結果があります。JAF は、燃えやすい危険物を車の中に置いたままにしないよう呼びかけています(JAF「真夏の炎天下の車内はどのくらい温度が高くなりますか?」)。
- 灯油のポリタンクは、灯油用として性能試験に合格したものを使い、ノズルやポンプを付けたままにせず、ふたをしっかり閉めます。直射日光の当たる所や高温になる所、火気の近くには置きません(熊本市「ご家庭での灯油の保管・取扱いの留意事項について」)。車で運ぶときは、倒れないように置いてください。
当店でお受けできること・できないこと
- お受けできないこと:燃料の漏れの点検・修理。販売店や整備工場にご相談ください。
- ご相談をお受けしていること:こぼれた灯油やガソリンで、車の中がにおうとき。灯油のときは、染みた所を確かめて、中に残った灯油を取り除き、消臭まで行います。こぼれた量によっては、シートや床のカーペットを外して作業します(シートの取り外しの料金が加わることがあります)。ガソリンのときの作業は、お車を拝見してからご説明します。ガソリンのにおいが強いときは、運転して来店せず、先にお電話でご相談ください。
こぼれた燃料は、表面を拭いても、床のカーペットの下の防音材や、シートのクッション材に残ることがあります。


料金は、灯油こぼしの清掃・消臭が 22,000円〜(税込)です。こぼれた量と染みた深さで変わり、写真のように床のカーペットまで外す重いケースは、料金が上がります(重度の例は 88,000円〜・税込)。ガソリンがこぼれたときは、お車を拝見してからお見積りします(店頭での現車確認とお見積りは無料です)。灯油の料金の例(軽い・中くらい・重い)と作業の内容は、灯油こぼしの清掃・消臭のページをご覧ください。
作業の日数も、こぼれた量と染みた深さで変わるため、お車を拝見してからお伝えします。作業中は、無料の代車(要予約・ガソリン代のみ実費)をご利用いただけます。
当店では、灯油こぼしで、保険で対応できた実績があります。使えるかどうかはご契約によって変わりますので、詳しくはお問い合わせください。保険の一般的なしくみは車内クリーニングに保険は使える?適用条件と申請手順にまとめています。
※ 保険が使えるかどうか、支払われる金額は、ご契約の内容と保険会社の判断によります。当店が保険の適用をお約束するものではありません。
よくあるご質問
Q. 車内のガソリンのにおいが、すぐに消えます。大丈夫ですか?
においがすぐに消えても、燃料が漏れていないかは、外から見ただけでは分かりません。においがくり返すとき、強くなるときは、販売店や整備工場で点検を受けてください。
Q. ガソリンのにおいは、車内クリーニングで取れますか?
こぼれたガソリンが原因のにおいなら、ご相談ください。においが強いときは、運転せずに、先にお電話でご相談ください。燃料の漏れが原因のにおいは、クリーニングでは直りません。先に販売店や整備工場で点検を受けてください。
Q. 灯油のにおいは、何日くらいで消えますか?
こぼれた量と、染みた深さで変わります。ごく少量(数CC程度)なら、天気のよい日に換気をくり返すことで、時間とともににおいは薄れていきます。数か月かかることもあります。量が多いとき、早くにおいを消したいときは、ご相談ください。
Q. 保険は使えますか?
灯油こぼしは、保険で対応できた実績があります。使えるかどうかはご契約によって変わりますので、詳しくはお問い合わせください。※ 保険が使えるかどうか、支払われる金額は、ご契約の内容と保険会社の判断によります。
ご相談は、お電話 096-223-5536(平日10:00〜19:00/土9:00〜19:00/日祝9:00〜17:00・不定休)、LINE、お問い合わせフォームからどうぞ。LINE では、こぼれた所の写真を送ってご相談いただけます。店舗は熊本市東区八反田1丁目3-78 です。
目的別:次に読む記事
- 灯油をこぼした直後の方:車に灯油をこぼしたら|臭いが消えない理由と、応急処置・プロの対処
- 灯油のにおいの料金と事例を知りたい方:灯油こぼしの清掃・消臭
- ほかのにおいが気になる方:車の中が腐った臭い・生臭い|異臭の原因の見分け方と、においの元の消し方
- エアコンからにおう方:車のエアコンが臭い(酸っぱい・カビ臭い・生乾き)|原因と、自分でできること・プロの洗浄
- 保険のしくみを知りたい方:車内クリーニングに保険は使える?適用条件と申請手順
- 料金を知りたい方:車内クリーニングの料金・メニュー
- 熊本以外にお住まいの方:エコスタイル熊本は、車内の特殊クリーニングの全国ネットワーク Restore Core のマザーショップです。全国の Restore Core 加盟店一覧からお近くの店を探せます。お受けできる内容は店ごとに異なりますので、各店へ直接ご相談ください。九州にお住まいで、保険のご利用をお考えの方は、当店でもご相談をお受けしています。お車の運び方や預かりの日数は、お電話か LINE でご相談ください。
施工店・業者の方へ
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