カーコーティングのお店を選ぶとき、料金表だけでは見えてこないのが「研磨の技術」と「それを裏づける資格・第三者評価」です。同じ「コーティング」という言葉でも、お店によって下地処理の中身は大きく違います。
この記事では、車磨き研磨にこだわり日本コーティング協会(JCA)の認定施工店として活動してきたエコスタイル熊本が、業界の技術者検定「コーティング技能検定1級」を入り口に、後悔しない店選びの考え方をご紹介します。2015年に検定へ挑んだ日のこと、そして2024年に当店が試験会場を務めるまでの歩みも、あわせてお伝えします。
料金表に映らない「技術と資格」をどう確かめるか
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カーコーティングの仕上がりと持ちは、コーティング剤を塗るまでの下地処理(洗車・鉄粉除去・脱脂・研磨)で大きく変わります。ところが、この工程は外から見えにくく、料金表にも数字として現れません。「安いから」「有名な剤だから」という基準だけでは、本当の中身まで比べきれないのが正直なところです。
そこで一つの手がかりになるのが、施工者の技術を客観的にはかる『資格』や『第三者の評価』です。なかでもコーティング業界には、技術者の腕前を段階的に判定する「コーティング技能検定」という仕組みがあります。まずは、この検定がどんなものかをご説明します。
コーティング技能検定1級とは?
コーティング技能検定は、一般社団法人 日本コーティング協会(JCA)が実施する、カーコーティング技術者のための検定です。JCAは「健全なコーティング産業の発展」と「消費者保護」を目的に2012年に設立された非営利の団体で、協会自身は1級を“国家資格にもっとも近い、業界最高峰の技能検定”と位置づけています(※日本コーティング協会の設立趣旨・公式見解より)。
1級試験のあらまし
● 受験者が1人で1台を担当し、入庫からお客様への説明・施工・納車説明までを一連で行う
● 評価は満点250点・5段階で判定され、約8割(80%以上)の得点が合格ライン
● 見られるのは研磨の仕上がりだけでなく、接客・説明・整理整頓・気配りまで含む総合力
技術が高いだけでも、接客が丁寧なだけでも合格にはなりません。お客様の愛車への配慮、ていねいな説明、最後まで責任を持つ姿勢——その全部がそろって初めて評価される、というのが1級の考え方です。お店選びで「技術と資格」を見るというのは、まさにこうした総合的な姿勢を見ることでもあります。
2015年、熊本から技能検定1級へ挑みました

2015年6月29日、愛知・ポートメッセ名古屋で開かれたコーティング技能検定1級試験に、エコスタイル熊本も参加させていただきました。受験者は当店スタッフの渡邊一騎。試験監督官として、当店の田中和美・渡邊晃の2名も運営に携わりました。全国から集まった技術者が一台ずつ車と向き合う緊張感のなかで、私たちも多くの刺激と学びをいただいた一日でした。


早く到着した受験者が自ら会場設営を手伝う——そんな光景に、技術だけでなく「人としての姿勢」を大切にする検定の意義を感じました。私たちにとってこの挑戦は、研磨技術を磨き続けるうえでの大きな原点になっています。
そして2024年、当店が「試験会場」になりました
あの日から約9年。2024年10月、第3回となるコーティング技能1級試験が、熊本のエコスタイル熊本を会場として開催されました。かつて挑む側だった私たちが、全国の技術者を迎える会場を務める立場になったことは、地域の専門店として大きな励みです。この回の試験では、研磨の仕上がりを測色計で数値化して評価する方式が用いられました。
◆ 「挑む側」から「迎える側」へ
2015年の参戦から2024年の会場運営まで、変わらず取り組んできたのは研磨技術を学び続けることでした。資格や検定は、ゴールではなく「お客様に確かな技術をお届けするための物差し」だと考えています。
「技術」を数値で確かめる — 測色計という考え方
研磨の仕上がりは、多くのお店で目視で確認するのが一般的です。経験を積んだ職人ほど見極めはできますが、その良し悪しを「お客様に客観的にお伝えする」のは難しいものでした。そこで日本コーティング協会では、塗膜のツヤを測色計(分光色差計)で『数値』としてとらえる評価方式に取り組んでいます。当店もこの考え方を取り入れ、研磨の前後でツヤがどう変わったかを、お客様とご一緒に確認しながらご説明しています。
◆ 数値の扱いについて、私たちが大切にしていること
測色の数値はあくまで一つの手がかりです。測る位置・光・塗装の状態によって変わり、「数値が高い・低い=優劣」ではありません。大切なのは“測り方の手順”ではなく、なぜツヤが測色できるのか、なぜ色による数値化が役立つのか、その根拠や注意点をご理解いただくこと。判断はお車によって変わるため、画一的な物差しではなく、対話のなかで丁寧にお伝えしています。
研磨を数値で確かめる取り組みは、分光色差計で艶を見える化する記事や、研磨品質と施工店の見極め方の記事でも詳しくご紹介しています。
後悔しないコーティング店の見極め方

資格や検定は、お店の技術を見極める「入り口」にすぎません。実際にお店を選ぶときは、次のような点を会話のなかで確かめてみてください。
店選びの3つのチェックポイント
● 作業内容(鉄粉・ピッチ除去、脱脂、研磨)を具体的に説明してくれるか
● 料金に下地処理・研磨が含まれているか、内訳が明確か
● 仕上がりを目視だけでなく、客観的な形でも確認しているか
「説明に納得できない」「内容が曖昧で不安」と感じたら、契約を急がず一度立ち止まることが、結果的に後悔を防ぎます。施工店に直接聞きにくいときは、日本コーティング協会の無料相談窓口もご活用ください。当店でも、お見積りや疑問へのご相談を承っています。エコスタイル熊本の研磨の進め方は、車磨き基準のページでもご覧いただけます。
よくあるご質問
田中和美/エコスタイル熊本
2015年の技能検定1級では監督官を、2024年は会場運営を務めました。資格や検定で学んだことを、日々の一台一台に活かしていくこと。それが、お客様の大切なお車をお預かりする私たちの責任だと考えています。
あわせて読みたい・ご相談
▶ カーコーティングの店選びで失敗しない10の豆知識|熊本のプロが解説
▶ カーコーティングの仕上がりは数値でわかる?研磨品質と施工店の見極め方
測色計を用いた評価方式について
この評価方式は日本コーティング協会が、月間BSRに連載された、「研磨した塗面のツヤを測色する」(ケヰテック株式会社 金子代表投稿)の内容に基づき、金子代表立会いのもとご協力いただき、更に工夫を重ね出来上がった評価方式になります。
日本コーティング協会は、お客様にワンランク上のコーティング・サービスを提供するとともに、優れたコーティング技術の存在を一般に広く知らしめることで、お客様の満足度向上と業界のボトムアップを図ることが目的で活動しております、従いまして、興味がある方は、必ず当協会にお声をお掛けください。
評価方法のみを真似ることではなく、なぜ、ツヤが測色できるのか?、ツヤの色による数値化が必要なのか?、それの根拠、他の方法との比較や優劣、注意点など、を丁寧に説明して、話し合うことが出来ます。

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