カーフィルムの剥がし方|糊を残しにくくするコツと、業者に頼む目安
カーフィルムが古くなって、色があせてきた、細かな泡や浮きが出てきた、端がめくれてきた。張り替えたいけれど、まずは自分で剥がしてみようか。そう考えて調べている方も多いと思います。
端から引っぱったら、途中でちぎれて細かい破片になってしまった。やっと剥がし終えたら、ガラスに糊がべったり残った。古いフィルムを剥がすときに多いのが、この二つです。
このページでは、カーフィルムの剥がし方の手順、ガラスに残った糊の落とし方、ご自分で剥がすときの注意、業者に頼んだほうがよい目安をまとめました。例として、当店が2026年9月に行った観光バス2台のフィルムの張り替えを、写真でご紹介します。
この記事のポイント
- カーフィルムは、温めてやわらかくしてから、ゆっくり剥がすのが基本です。
- 剥がしたあとのガラスには糊が残りやすく、剥がし剤とスクレーパーで落とします。糊が残ったまま新しいフィルムを貼ると、仕上がりにあとが出ます。
- リアガラスの熱線(くもり止めの線)の上は、刃物でこすらないでください。熱線がある窓や、大きな窓・枚数の多い車は、業者に任せると安心です。
カーフィルムの剥がし方(手順)
- 窓のまわりを守る:ドアの内張り、座席、カーテンなどを、濡れたり汚れたりしないようにタオルで覆うか、まとめて留めます。
- 温める:ヒートガン(ご家庭ならドライヤー)でフィルムを温めると、フィルムと糊がやわらかくなり、剥がしやすくなります。一か所に熱を当て続けると、ガラスが割れることがあります。熱風を動かしながら、少しずつ温めてください。
- 角から少しずつ剥がす:爪やヘラで角を起こし、温めながら、ゆっくり引いていきます。急いで引くと、途中でちぎれやすくなります。
- 糊をゆるめる:ガラスに残った糊に、フィルム用の剥がし剤をかけてゆるめます。
- 糊を削り落とす:ガラスを濡らしながら、スクレーパー(ガラス用のヘラ)で少しずつ削ります。熱線の上は刃物を使わないでください。
- 拭き上げる:最後にガラスをきれいに拭き上げます。

剥がしたあとに残る糊の落とし方
古いフィルムほど、フィルムだけが先に剥がれて、糊がガラスに残りやすくなります。当店では、フィルムの糊を落とすための専用の液剤(ラピッドリムーバー)で糊をゆるめ、ガラスを濡らしながら、スクレーパーで少しずつ削り落としています。

糊が残ったまま新しいフィルムを貼ると、下にすじや点が透けて見えたり、そこから浮いてきたりします。張り替えの仕上がりは、この下地づくりで左右されます。
ご自分で剥がすときの注意
- リアガラスの熱線:くもり止めの線の上を刃物でこすると、線を傷めることがあります。
- ちぎれて破片になる:古いフィルムは、引っぱるだけでは細かくちぎれやすく、時間がかかります。温めながら少しずつ進めてください。
- 濡らしすぎない:ドアの内張りやスイッチのまわりに水や剥がし剤が入らないよう、タオルで受けながら作業してください。
業者に頼んだほうがよい目安
- リアガラス(熱線がある窓)のフィルムを剥がしたい
- 引っぱると細かくちぎれて、なかなか剥がれない
- 剥がしたあと、ガラスに糊が広く残ってしまった
- 窓が大きい、窓の枚数が多い(ミニバン、マイクロバス、観光バスなど)
- 剥がしたあと、新しいフィルムに張り替えたい
当店では、古いフィルムを剥がしてガラスの糊を落とし、新しいフィルムを貼るまでを行っています。料金は、フィルムの種類、ガラスの構成、施工する範囲で変わります。お車の情報や窓の写真をいただければ、すぐにお見積りします。
実例|観光バス2台のカーフィルム張り替え(あいら観光様)
2026年9月6日から8日にかけて、熊本県山鹿市の株式会社あいら観光様の観光バス(いすゞ ガーラ)2台で、客席の窓のフィルムを張り替えました。古いフィルムを剥がし、ガラスに残った糊を落とし、新しい遮熱フィルムを貼っています。

| お車 | いすゞ ガーラ(観光バス)2台 |
|---|---|
| お客様 | 株式会社あいら観光様(熊本県山鹿市) |
| 施工した窓 | 客席の窓 |
| 作業 | 古いフィルムの剥がし → ガラスに残った糊の除去 → 新しいフィルムの施工 |
| 使ったフィルム | リンテック WINCOS プレミアムシリーズ HCD-03G |
| 作業日 | 2026年9月6日〜8日 |
古いフィルムを剥がす
客席の窓は、上の小さな窓と下の大きな窓に分かれていて、下の窓は1枚がとても大きなガラスです。カーテンをまとめて留め、窓の端から古いフィルムを少しずつ剥がしていきます。




新しいフィルムを貼る
ガラスの糊を落としたら、新しいフィルムを貼ります。バスの窓は1枚が大きいので、フィルムも大きくなります。3人でフィルムを持ち上げ、窓の上の縁から位置を合わせていきます。位置が決まったら、フィルムとガラスのあいだの水と空気を押し出して、ガラスに密着させます。


仕上がり
客席の窓の色がそろい、外から車内が見えにくくなりました。昼間は、車内から外の景色も見えます。夜や雨の日は、外が暗く見えます。日差しの強い日は、窓ぎわの席のまぶしさや暑さをやわらげる効果が期待できます。



張り替えに使ったフィルム:リンテック WINCOS HCD-03G
今回貼ったのは、リンテック株式会社の自動車用ウインドーフィルム「WINCOS(ウィンコス)」のプレミアムシリーズ、HCD-03G です。当店で取り扱っているフィルムのひとつです。
| 可視光線透過率 | 5% |
|---|---|
| 紫外線透過率 | 1%未満 |
| 近赤外線カット率 | 94% |
| 遮蔽係数 | 0.42 |
| 日射透過率 | 7% |
※数値はメーカーが公表している実測値で、保証値ではありません(JIS S 3107 に準拠した測定)。遮蔽係数は、厚さ3mmの透明なガラス(フロートガラス)を1.00とした値で、小さいほど日射の熱が入りにくいことを表します。出典:WINCOS 自動車用ウインドーフィルム 光学特性
熱の入りにくさは、「赤外線カット率」ではなく「遮蔽係数」で比べるのがおすすめです。選び方は本当に涼しいカーフィルムの選び方でご紹介しています。
濃いフィルムを貼れる窓・貼れない窓
窓ガラスに貼るフィルムには、道路運送車両の保安基準で決まりがあります。フロントガラスと、運転席より前(運転席の真横を含む)にある横の窓は、フィルムを貼った状態で可視光線透過率70%以上が必要です。運転席より後ろの窓には、この決まりはかかりません(道路運送車両の保安基準第29条、細目告示第195条)。
今回の観光バスの客席の窓は運転席より後ろにあるので、この可視光線透過率の決まりはかかりません。フロントガラスや運転席まわりの窓にフィルムを貼るときは、事前に透過率を測ってから施工します。
熊本・九州で、観光バスや大きなお車のフィルムをご検討の方へ
当店は熊本市東区の店舗で作業しています。熊本県を中心に、九州各県からのご依頼も受け付けています。観光バスは、5台まで同時にお預かりできます。
観光バス、送迎バス、マイクロバスなど、大きなお車の窓のフィルムもご相談ください。窓の数と大きさ、今貼ってあるフィルムの状態で、作業日数とお見積りが変わります。まずは窓の写真を LINE でお送りください。バスの車内清掃・消臭は商用車・大型車の車内清掃(マイクロバスの車内クリーニングの事例)、乗用車のカーフィルムの種類はカーフィルムのページをご覧ください。
よくあるご質問
Q. カーフィルムは自分で剥がせますか?
A. 横の窓なら、ご自分でも剥がせます。温めすぎてガラスを割らないこと、刃物でケガをしないこと、スイッチのまわりに水を入れないことに気をつけて、ゆっくり進めてください。リアガラスは熱線を傷めることがあるので、業者に任せると安心です。
Q. 剥がしたら、ガラスに糊が残りました。どうすればいいですか?
A. フィルム用の剥がし剤で糊をゆるめ、ガラスを濡らしながらスクレーパーで少しずつ削ります。熱線の上は刃物を使わないでください。
Q. 古くなって細かくちぎれるフィルムは、どう剥がせばいいですか?
A. 温めながら、少しずつ剥がしてください。広い範囲でちぎれる場合や、糊が多く残る場合は、時間がかかるので業者に任せると安心です。
Q. 剥がしの料金はいくらですか?
A. フィルムの種類、ガラスの構成、施工する範囲で変わります。お車の情報や窓の写真をいただければ、すぐにお見積りします。
Q. 古いフィルムの上から、新しいフィルムを重ねて貼れますか?
A. 当店では、古いフィルムを剥がし、ガラスの糊を落としてから新しいフィルムを貼ります。古いフィルムの上に重ねると、古いフィルムの傷みや浮きがそのまま残ってしまうためです。
Q. 剥がしと張り替えには、どのくらいかかりますか?
A. 窓の数と、古いフィルムの状態で変わります。今回の観光バス2台は、9月6日から8日にかけて作業しました。乗用車は、写真を見てお伝えします。
Q. 可視光線透過率5%のフィルムは、車検で問題になりませんか?
A. 運転席より後ろの窓には、可視光線透過率の決まりはかかりません。フロントガラスと、運転席より前(運転席の真横を含む)の横の窓は、70%以上が必要です。バスの非常口など、ほかの決まりがかかる所もあるので、貼る場所に迷ったらご相談ください。
Q. 観光バスなどの大型車も頼めますか?
A. はい。熊本の店舗で、観光バスは5台まで同時にお預かりできます。九州各県からのご依頼も受け付けています。
ご相談は、お電話 096-223-5536(平日10:00〜19:00/土9:00〜19:00/日祝9:00〜17:00・基本無休)、LINE、カーフィルムのお問い合わせフォームからどうぞ。窓の写真を LINE で送っていただくと、お見積りの目安をお返事します。店舗は熊本市東区八反田1丁目3-78 です。

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